
「従来のパーマの考え方は薬液の力だけでかける」と言うものだった。しかしそれでは髪に大きな負担をかけてしまうことになり、結果髪のダメージにつながる、と言うことがあった。
そこで1液タイムを短縮し、1液を十分に洗い流す。この時点では従来の感覚だとややかかりが弱い感じなのだが、ここでクリープ期という時間をしっかりと置く。さらにそこにスチームをあてることでシスティン結合を切られた髪の細胞が、熱と水の力でロッド径の形にずれる。それを2液で固定する、と言うものだ。
このパーマの考え方は、髪に対する薬液の影響を最小限に抑え、熱と水の力でウェーブ効率をアップさせることで、ダメージヘアなどでも髪をなるべく痛めずにしっかりとしたリッジ感が出せる。
戸石先生のわかりやすく説得力のあるお話に、会場のdhk講師は皆真剣に聞き入っていた。会場は満員御礼となり、最後にいくつかの質問タイムが設けられ盛大な拍手で閉会となった。
(通信:高松緑郎)