2009/10/06

9月16日 dhk協同組合 佐藤秀樹氏講演

9月16日(水)東中野トレーニングセンターに佐藤英樹氏(世界チャンピオン)を迎え講演会を行なった。同氏は都内三鷹市を中心に5店舗を経営。「隠すことは何もないので、皆様のお役にたてば・・・」の言葉どうりにサロン運営の本音を伺った。

サロン名「CLIPS クリップス」は髪を切る+人の意。コンセプトは『安らぎ』で、ヘアスタイルだけでなく心と体をリラックスできる空間。コミュケーションを重視してお客様のライフスタイルを大切にした髪型を創らせていただく。実現のため日ごろからコンテストなどを通じて、最高の技術を提供できるようにしている。

『お客様の眼を輝かせる』『お客様の肌を輝かせる』『お客様の心を輝かせる』の3つを大事に自らを奮い立たせ、恥じない行動をする。

若い人材を生かしサロンのスターにするようなサロン作り。黙々と技術をするよりも、おしゃべりや技術・商品の説明。笑顔が絶えない接客。若いスタッフが一生懸命することで「若さを充分に発信できるサロン作り」ができる。

技術面ではクレームはオーナーの責任。スタッフに文句を言う前に今の時代奇跡的に入店したスタッフは『宝』と思わなければ・・・。だからしっかり技術を教えること、自分自身の行動を正していくことが必要です。シャンプーやマッサージは全店合同で専門の方に指導していただき、そこからサロンオリジナルになるよう訓練する。カットは毎回自分で練習モデルを確保して人数分練習できるが、そこにやる気や熱意の差がでてきしまう。しかしトレーニングは毎日共に練習しなければ育たない。入店2年目で50万/月を設定。達成できなければ教育が悪い。

営業とコンテストは連動して考え、サロンワークもコンテストも一生懸命が重要。カットしか出来ない技術者にはしない。スタッフ同士で出来る技術を活かしながらサロンの売り上げアップに互いに貢献している。コンテストにはスタッフ全員で応援に行く。何でも全員で行なうのが重要。

各サロンともオリジナルのサインポールを廻している。リア式(オアシス)シャンプー台は前が広く空くので鏡越しで良くお客様が見えるのが良い。動きやすく、お客様には不快感を与えないサロンづくり。

客待ちのインフォメーションやPOPは一週間単位で更新。常に新鮮味を演出している。コンテストのトロフィーなどもきれいに並べて見せている。例:お寿司屋さんのカウンター冷蔵ケースと同じ。目の前の材料を握ってもらったほうが美味しく思う。

お勧め商品はコンビニ同様、受付(レジ)の前に陳列している。良い物を使っているのをアピールして、そうすれば自然にお客様は手に取る。

常に変わっていかなければつまらない。自分で疑問に思ったことは良ければ実行し、結果悪ければやめればいい。

キャンペーンは春(新人スタッフが入り先輩になる・成長する時期)にパーマ・カラーのお知らせを配る。割引チケット・オリジナルグッズのプレゼントでお客様に「髪、切りにいかなくちゃ!」のきっかけづくりに活用している。チケットはスタッフ育成の一環として、一人年間24名集客を目標に渡している。チラシの効果は一年後に効いてくるという結果がある。内容はスタイルよりメニューやコンセプト、HPなどが良いようだ。

理容の特権は10~20坪の店舗で月/400~500万の売り上げが可能なこと。理美容の大型店舗では無理です。売れないのは消費者に合わないことをしているだけかも・・・。

先生の熱気がこもった講演にとても勉強になりました。自身のサロンではなく、業界全体の発展を考えておられるように感じました。理容の良さを今以上にアピールして、私達が変えられることはたくさんあります。

(通信:里村憲二)