2010/02/12

2月12日 ~dhk夜間講師ゼミ~

これからのサロン運営ではコンセプトをはっきりさせることが大切。

不景気である現在は、物が売れない時代ではなくお客様が選ぶ時代。

選ばれるためにどうすればよいか考えなければならない。

松竹先生のお店は「第2の家庭」がコンセプト。

お客様にホッとしていただくため、お店づくりや業務形態に徹底してこだわっている。

店舗はヘアサロン・エステサロン・ヘッドスパサロンがひとつの建物の中に別個に入っているようなイメージ。

施術後お客様に出すお茶やカップ、店内の家具や照明などもただ高価なものを選ぶのではなく、それらによって醸し出される演出効果にこだわって選んでいるとのこと。

理容師はつい技術を追い求めがちになってしまうが、技術だけを高めても必ずしもお客様に支持されるわけではない。

お客様の心をつかみ、わくわくさせる。

お客さまからの言葉で、お客様がイメージしていることをはき違えずに捉える。

これらができる技術者がお客様から支持されるのだという。

また経営者としてスタッフに対してもお客様と同じ気持ちで接しているのとのこと。

それがスタッフの教育にもつながる。

店販に関して、コツを覚えれば不景気とは思えないほど売れるという。

それは「モノ」を売ろうとするのではなく、「一緒にきれいにしていきましょう!」という気持ちで接し、お客様に綺麗になるイメージを持っていただくこと。

店販を売ることで、お客様は買った商品を家で見るたびにお店や技術者のことを思い出してくれるという効果もある。

技術デモンストレーションでは2ブロックでもちの良いスタイルを作っていただいた。

もちが良いということは次回来店のサイクルも長くなってしまうということ。

そのために「次はカラーだけしましょう」や「1ヶ月半経つとトップがつぶれてしまうので、その時にはまたパーマをかけましょう」などの言葉をかけ、次回来店のためのお土産を持たせることも大切。

またスタイルを作る上で、そのお客様に似合わせるためにどのような工夫をしたのかなどをしっかりと説明し「あなたのためにやっています」ということを感じさせることで、お客さまからの信頼を得ることができる。

松竹先生の、仕事・サロン運営に対して妥協を許さない徹底したこだわりの姿勢に、大変勉強になるとともに圧倒されたような講演であった。

会場は満員御礼となり、盛大な拍手で閉会となった。

(通信:高松緑郎)