11月9日(水)代々木の美容会館において、メンズオンリーヘアサロンJUNES(ジュネス)のスタイリストであり取締役でもあるBOWE(ボウ)先生による「メンズサロンのこれからの生き方」と題した講演が行われた。
全国の理美容店舗数は約35万店舗。その中で生き残っていくには、オリジナリティなサロン作りをしなければならない。
それにはまずサロンコンセプトを決める。JUNESのサロンコンセプトは「メンズオンリー」でメインターゲットは大学生から30代までとのこと。「メンズ至上主義」という言葉を掲げ、男性のための技術・サービス・システムに徹底的にこだわっている。
次にサロンコンセプトに合った店舖作り。一目で何屋さんなのか分かる外観にする。内装もコンセプトに合わせて作る。BOWE先生が考える内装の基準はシンプルなこと。なぜかというと改装がしやすいから。色は3色までにして、あまりごちゃごちゃした感じにはしないようにする。
そしてメニューなどの内的要因を決める。JUNESでは初回のお客様は、すべてのメニューが50%offなのだという。まず、最初は「試食」してもらい、納得していただいてから購入していただく、という考えからそのようにしているとのこと。
また600円のサイドメニューを何種類か用意してスタッフに1日ひとつでも新しいお客様に600円メニューを購入していただけるよう呼びかけている。
例えば25人のスタッフがいる店なら、25人のスタッフが1日1つの600円メニューを売れば、年間の売り上げは432万円アップすることになる。
ワンコインメニューなども、積み重ねれば大きな売り上げアップにつなげることができる。
美容室ではメンズ客の増加に伴い、逆にレディス客が離れてしまうという状況になりつつあり、メンズ客の集客に消極的になってきている美容室もある。
今後はバーバー型のメンズサロンがキーワードになっていくとのこと。
サロンコンセプトとターゲットを明確にし、サロンの外観や空間の見直し、集客への考えやメニュー内容の見直しが、ニューメンズサロンへのアプローチになる。
会場は満員御礼となり、最後は盛大な拍手で閉会となった。
(通信:高松緑郎/撮影:原田圭亮)