2010/10/25

10月25日〜協同組合講演会 現代版徒弟制度とは?

10月25日(月)午後6時より東中野トレセンにて、前田哲也先生(株 ワークスエンターテイメント代表取締役会長)をお迎えして「現代版徒弟制度とは?」と題した講演会を開催した。
まず徒弟制度(教育制度)を考えるにあたって3つのポジションがある。
         
【1】経営戦略(ビジョン・信頼関係)
ビジョンとは会社・店の存在理由を何であるかを考える事。
創業者・トップになった理由を賢王化する必要がある。
どのように考え、どのような店にしたいかが徒弟制度の大切なポイントであり、ベースは信頼関係。この関係を構築した上で、発信者であるトップリーダーがどんな会社・店・技術者にしたいかがビジョンが大切と言う事です。

【2】事業戦略(理美容業界のマネージメント)
店の運営、マネージメントコストをどういう形でマネージメントするか、信頼関係の上で、お金の管理をトップがどうするか?ここにもビジョンがあらわれる。利益(お金)をどのようにデリバリーしていくか?また、次のお店に投資するのかがビジョンであります。これが戦略であり、これを語らずして信頼関係が築けない店、会社の業績が伸びなかった理由、離職者が多くなった理由の三番目に不透明な財務管理があり売り上げがダウン、会社・店のモチベーションを下げる理由である。

【3】組織戦略(教育・コミュニケーション) 
大きなポイントは社長・店長の考えちがい、コミュニケーション不足。今の20歳代は情報化社会であるので情報が速い。このような事柄を知っておかなければ経営リスクつながる。円滑なコミュニケーションは社員・スタッフのモチベーションは働く源泉となる。コミュニケーションを科学して再現する事により誰にでも出来る様にする。売り上げが上がり、笑顔でお客様に満足するクオリティーの提供が可能となる。

「徒弟制度」を考える上で、基礎となる教育研修プログラム(カリキュラム)しっかりとしたルールを作り面接を繰り返す。これがコミュニケーションである。
例:秋山木工店のカリキュラム案内 『リーダーとは若者たちに愛され、尊敬され、献身的な親方の存在』徒弟制度の大前提は率先垂範できるトップが無くしてはありえない。
教育研修プログラムの中で何を教えていくのか?技術・業界知識・サロン運営など経営オペレーションで経営知識を学び、それを経営転換や経験によって身につける。個人の能力が上がり、これを一人一人について見守る事が出来るか!この過程の中で、トップリーダー(自分)の考え方を示し情報開示する。
目標設定とプロセスチェック。評価するトップにも個性があるので客観的に見る事が大事です。競争をつくりやすいコミュニケーションがあり、個々の個性が解り、会社・店の状態が解り次の事業戦略が出てくる。
人の個性を科学的に分析すると5つの人格が有るそうです。すでに「牛角」が企業が経営戦略に使われている。

質疑応答では年代別の仕事に関しての価値観の違い。求職者から見た魅力。離職者の主たる原因。消費者から見ての理美容業界。この様な質疑が交わされた。

(通信:関口和久)