荒井チャンピオンは、2011年に初めて全国大会に出場。2012年に続けて全国大会に出場するも、その後はなかなか結果を出すことが出来ませんでした。
そして昨年、今年が最後というつもりで大会に臨み、この作品で駄目だったらもう仕方がない、と思えるところまで作品を高めました。
その甲斐あって昨年は研究団体の大会を始め、東京大会から全国大会まで無敗で日本一になったチャンピオンです。
デモンストレーションでは、シャンプーしたてのモデルさんを、全国大会当日の朝の仕込み完全再現という形で、ブローからアイロンまで全て見せていただきました。
カット技術では、コンテストのカットで注意するべきポイントや、第三部門が規定するフォルムやスタイルコンセプトをしっかりと表現するためのベースカットの重要性、毛量調整と質感表現のカット等を、わかりやすく解説しながら見せていただきました。
そしてセットでは5分間という短い時間の中で、どうすれば高い完成度に作ることができるのか。
荒井チャンピオンは、他の選手よりもブローの時間を比較的長く取っているとのことです。
『ブローがしっかりと出来ていれば、ワックスワークからは少しいじるだけで短時間で綺麗に仕上げることができる。』
本番当日は2分半以上ドライヤーに時間を使いましたが、普段の練習を信じて、焦ることなく自信を持って最後までできたそうです。
いくつもの質疑応答がある中、完成度の高い素晴らしい作品を再現して頂き、最後は盛大な拍手で閉会となりました。
(通信 高松緑郎)