令和元年12月13日、dhk東京ヘアモ-ドアカデミ-(能登谷会長)では、DHK理美容協同組合(能登谷組合長)との合同ゼミとして、2018年5月に全理連中央講師に就任致しました、吉田明希子先生をお迎えし「顧客心理に寄り添う訪問理容の研究」と言うテ-マで講演して頂いた。
吉田先生は、祖母を在宅介護しながら、1人で理容室を経営している。
そもそもの切欠は、「ちょっと5日程度祖母をみて欲しい」から、13年続いたそうで介護とはそういう事だそうである。
祖母が、急性硬膜下血種から脳梗塞になり、介護すると言う事は期限も決まっており、思った以上に速いスピ-ドで色々な事が動いている。
だからと言って、仕事を辞めたから介護が上手く行くとは限らないそうで、仕事と介護は別のスキルと考える事が大事で、頑張ったからと言ってすぐに良くなるものではないので、介護ホリック(中毒)にならないよう、現状維持で120%と考え介護を行った方が良い。
吉田先生は「介護+遊び心+理容業」の考えに切換え、お客様に伝える際も祖母の描いた絵を見せる工夫、祖母がリハビリをしている写真を加工し、介護と付き合って行き、日々楽しくアイデアを考えながら仕事と介護を両立している。
講演の途中には、リハビリでやっていると言う「貯筋体操」を皆で行い、リフレッシュした。
「ケア」とは、仕事用語を言うのではなく、日常会話でその人を引き出す事を考え、意思疎通が出来なくても感情はあるので、相手のレベルに合ったコミュニケーションを取る事の大切さが重要視されている。
最後に、「100人いたら100通りの正解があり、ベストな方法はないそうで、介護とは、快・不快感が存在し、センシティブ(鋭敏)な問題であるので、だからこそ引き出しを増やす事が大切である」とまとめて頂き、「今日の講座で何かのヒントにして頂けましたら有難いです」と締めて頂き、合同ゼミは終了した。
我々もいつかは直面する介護問題、他人事ではない気持ちで非常に勉強になった、令和元年最期に相応しい合同ゼミとなった。
(通信 原田圭亮)