令和2年1月15日、DHK理美容協同組合(能登谷組合長)では、国際文化理美容専門学校 大澤克善先生をお迎えし、「理美容学校の現状と求人対策に関して」と言うテ-マで講演して頂いた。
「今日は、学校を代表して、また業界を代表してお話しさせて頂きます」との挨拶から、理容師の成り手が減っていると言う現状のお話しに入った。
令和元年度の時点で、全国の美容専門学校は253校あるのに対し、理容専門学校は僅か78校と、理容学校が無い各都道府県すらある現状である。
その対策として、「理容師または美容師のいずれかの資格を持った者が他方の資格を取得しやすくする為」を目的に2018年に法改正を行い、我が校では美容師から理容師免許を取得できる通信修得者課程の理容科を新設したそうである。
この理容科に入りたい理由は「シェ-ビングを学びたい」との意見が圧倒的で、この修得者課程を作る事により、学校も業界も理容師を増やし、理容師、美容師のWライセンスを取得する事ができる。
美容師免許取得者から、1人でも多くの理容師免許を取得する方が増える事により、我々の業界を守る事ができると確信している。
また、今の学生が就職先のサロンに求める事は、「かっこいい、おしゃれなサロン」「SNSを活用して情報発信をしている」「早く技術者になれる教育システムがある」等を就職先の優先順位とし、給料や、休日は多いに越した事はないが、それほど重視はしていないそうである。
ですが、「高校生達は美容室に行ってる方が増えているので、憧れる業界になって行けるよう、業界と学校とでこれからも頑張って努力して行く事が大切です」と締めて頂き、終了となった。
今夜は、スタッフを雇用しているサロンオ-ナ-の出席が多く、専門学校の現場や、現状まではなかなか聞く事が出来ないお話しで、非常に貴重なお話しで参考になった講演となった。
(通信 原田圭亮)