平成30年9月19日、DHK協同組合(能登谷組合長)では、9月の協同組合ゼミとして、ヘアサロン大野グループ代表 大野悦司先生にお越し頂き、「ヘアサロン大野グル-プの上質とは」そして「お客様目線に立ったお店創り・スタッフの育成方法」について講演して頂いた。
能登谷組合長の挨拶の後、早速講演に入って頂いた。
大野先生は、15歳から理容業界に入り、先代大野孝次郎先生が大阪支店出店に伴い、「待ち」の体制から「攻め」の体制の経営を学んだ。
現在、ヘアサロン大野グル-プは、東京の日本橋本店をはじめ、大阪、ベトナムのハノイ等に12店舗を経営している。
当グル-プの社是は「理容に於ける最高の内容と品位を高めるため常に努力し社会環境に貢献しよう」である。
「最高」とは、お客様にとって最高の内容を提供して行く事で、「品位」とは、地域や、時代毎に変わって来るとお店のコンセプトが決まって来るので、常に「最高とは」「品位とは」を考えたサロン創りを行っている。
いち早くポスレジを導入し、デ-タ解析を行い、空いた時間にスタッフをどう無駄の無いよう動かし、混雑時に人員確保するかをコンビニのように分析し、お客様に影響が出ないよう行っている。
これからの時代は、ヘアスタイルを創るだけじゃ勝負できない時代になって来ており、ミドル層に対して白髪染めではなくグレイカラ-を売る、お客様がサロンに来て頂きニュ-トラルの状態にしてあげるメニュ-等、当グル-プでは時間を売るようにしている。
入店してくるスタッフ達には、この理容師と言う素晴らしい仕事を一生して欲しいと思っており、まずは「体力」、そして「人間関係」「適正」を養って行きながら、「プロとは違う」と言うレベルまで研修でやっている。
2015年に、ベトナムのハノイに海外進出したが、ベトナムは日本に近く、皆勤勉であり、器用である人民性にまだまだ可能性があると言うお話しであった。
最後に大野先生から「現在創業85周年を迎えたが、100年経って初めて老舗と呼ばれる。日本橋で老舗と呼んで頂ける存在になって行きたいですし、これからも高価な技術料金が頂ける業界になれるよう寄与して行きたい。」と締めて頂き、参加者からの拍手喝采で講演は終了となった。
(通信 原田圭亮)